アメリカ、レキシントン滞在記（後編） (1/2) 　29日（土）滞在3日目 　目が覚めたら8：00.　寝過ごしました。今日は8:00から講習を受けることになっていたので、飛び起きて、とりあえず顔だけ洗ってとんで行きました。目覚し時計を忘れてきたので、いつかこんなポカをするような気がしていました。 　15分の遅刻だったので、先生（Tom Hall-正真正銘のカーボーイ）が材料を皆に配っているところでした。（良かった。始まっていたらどうし様かと思った。） 　今回僕が参加したのは“Braid Transitions”と言って、革の編み方の講習です。革工芸にあまり興味を示さない嫁さんが、編むのは面白そうだと、付いて来ていたのですが、先生から「やってみなさい」と言われ、めずらしく素直にやり出しました。隣の人が付っきりで手伝ってくれ、何とか仕上げていました。本人はとても面白かった、楽しかった、忘れないように練習する。と言っていましたが。（本当かな。いつも面白かったときはそう言うけど、あまり長続きしたことは無いから。）まー期待しないでいましょう。 　12：00からInternational Internet Guildのメンバーの親睦会をかねた昼食会が催されます。総勢40人余、半分位の人が顔見知りです。同じテーブルになったカーラは嫁さんに初めて会った時の話や、そのトラブルのおかげで以後各ギルドの事務手続きがきちんとなされるようになった事、等を話していました。（始めてあった時のトラブルの話はアメリカ・デンバー滞在記の2/3を読んでください。）僕は顔見知りの一人に“おめでとう、良かったね”と声をかけられ、“有難うございます”と言ったものの、え、何だっけと呟いていました。寝過ごしたので、コンペティションの結果を未だ見てなかったのです。結果を知った彼がお祝いを言ってくれたのです。食事が終って大急ぎで結果を見に行きました。結果はMASTERにエントリーした2部門（絵画、スモールアイテム）で両方とも2位でした。1位は両部門共ロズ・ケーン。ドラゴンレディの名で知られる、昨年のスツールマン賞受賞者です。この結果には満足しています。上があるのでこれからも目標ができたし、僕の作品を評価してくださった事にも感謝しています。嫁さんはジョージ・グロスと戻って来ました。彼女は何時の間にかカーラ・ジョージ・ロブさんの三人に作品のコメントをしてもらうように頼んでいたのです。（こういう事は素早いのです。）ジョージは平面の絵しか創らない独自の世界と独特のポリシィーを持った作家です。彼は光の方向と影についてコメントしてくれました。黒髪の場合はハイライトをつけていてもそれが暗い照明の中では解り難い事、そしてコンペの会場では自分の思った所から照明が当たるとは限らないので、かなりの陰影を付けた方が良い。とアドバイスしてくれました。ロブさんは立体革絵の第一人者らしく、顔の後ろになる所にはもう少し詰め物をした方が良いとコメントしてくれました。お二人共貴重なご意見有難うございました。 　18：00　バンケットルームへ集合です。総勢約200人。テロで亡くなった方々への哀悼と神への感謝のお祈りの後、ディナーと成績発表の始まりです。今回僕達は知らない人達ばかりのテーブルを選んで座りました。新しい出会いがあるからです。楽しいおしゃべりとウーロン茶に砂糖を3杯も入れる人に驚かされながら、あっと言う間に時間が過ぎていきます。いつもの様に成績が読み上げられ、順番に賞状が渡されていきます。作品のみの参加で、出席できなかった人の分は各ギルドの代表者が受け取ります。成績発表の後で、何人かの人が呼ばれました。ロズ・ケーン、そして僕も入っていました。先に書いたように 　今回からシステムが変わったのですが、その一環でIFoLGがMASTERの認定書を出す事になったのです。僕達がそれをいただいたのです。認定書が出る事は知らなかったので、ロズも僕も大喜びしました。本当に嬉しかったです。認定証に恥じないように良い作品を創っていかねば、と誓いを新たにしました。 　  BACKNEXT  MENU

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