Leather Studio SATO

スペインちょっと見てある記―その２ (3/3)

次の日、マドリッドへの列車は昼過ぎなので観光に出掛ました。昨日行ったアルハンブラ宮殿の向かい側に有るアルバイシンと言う旧市街へ向かいました。アルバイシンに入るまでは普通の道だったのですが、旧市街に入ると迷路のような石畳の道が続くのでした。帰る道が解らなくなると困るので何かを目印に道順を覚えておこうと思ったのですが、とてもじゃないけど覚えられません、お手上げでーす。何とかなるでしょう。

ここから見るアルハンブラは最高です。哀愁をたたえた雄姿にはほれぼれします。いつも写真ばっかり撮っているのですが少し時間があるのでたまには写生でもと思い絵筆をにぎってみました。でもやり付けないことをすると時間ばかりが気になってうまく行きません。まあこんなもんでしょうと言うことで筆を置いて帰路につきました。迷路のような道ですが坂を下って行けば街の方へ行くんじゃないかと思いとにかく下ることにしました。するとマイクロバスが通過したので行ってみるとバス停が有りました。時刻表とおぼしき物は有るのですが、何か書いてあるのか解りません。そこへ一人のご婦人が現れ「何かお困りのようで」とは言われなかったのですが、嫁さんがまたまた片言で聞くとここでバスに乗れば行けると言っている様でした。直ぐにバスが来たのですが、このバスに乗ったものかどうかと思案していると彼のご婦人が、これに乗りなさいというように手で合図をくれました。ここでもまた親切なスペインの人にお世話になりました。バスは壁をこするくらいの狭い道を結構なスピードで下り始めました。途中工事の車が道を塞いでいましたが、クラクションを鳴らすことも無く切りがつくまで待っていました。せっかちな所とのんびりした所が極端なのがラテン系か？道が空くとまたスピードに乗って市街地に降りて行きました。カテドラルへ行きたいとドライバーに言っておいたので合図でバスから降りました。

ホテルで貰った地図を頼りに探したけれど解りません。小学生くらいの団体が居たのでくっついて行けばたどり着けるんじゃ無いかと後について行ったのですが、土産物屋の方へ行くでは有りませんか。それで歩いている人に聞いたらもと来た方向の様なので戻って探すことにしました。結局バスを降りた道に面した所にちっちゃな入口あってそこから入るのだったのです。そう言えば入口の所で胡散そうなおばさんが何人か花を売っていたので、足早に通り過ぎたせいで気づかなかったのでしょう。ところが入ってがっかり、閉まった所でした。昼休みになってしまったのです。残念。汽車の時間の関係で開くまで待っていられないので仕方なくウインドショッピングでもしてホテルに帰ることにしました。

ホテルに着くとお腹が空ったので何か食べようということになりました。軽食しかなかったのでスパゲティを注文したのですが、これがスペインへ来てから一番のご馳走でした。というのも、オリーブオイルがきつくて少々閉口していたものですから。結構な量だったのですがぺロリとたいらげてしまいました。腹ごしらえも出来たので、さあーマドリッドに向けて出発です。

この後はまた次回に続きます。

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