Leather Studio SATO

スペインちょっと見てある記―その２ (2/3)

宮殿は小高い山の上にありまわりは緑がいっぱいで風は下と違って涼しく感じました。その風を浴びながらちょっと休憩し、人の流れを眺めていました。ゆったりと歩いていくひと、ラテン系そのもので声高に喋りあいながら行く団体客、横のベンチでは昼寝をしている人達、なんだかゆっくりと時がたっている様でした。宮殿には花壇有り、噴水有り、緑の木々が茂っておりどれもが良く手入れがされていました。建物もいろいろと贅を尽くした物であろう事がわかります。あちこちの寺院、宮殿、お城に行くたびに思うのですが、これを作るのに何百、何千の人が使役され犠牲になったのかと。でも、この犠牲の上に新しい文化が発展する様にも思うし、、、、、と言うような事を考えながら山を降りました。

今度は明日の切符を買いに駅までタクシーで行く事にしました。町並みを見物しながら良い調子で乗っていたのですが、だんだんと街から離れて行く様なので二人で「こんな所に駅が有るんだろうか？」と話しているうちに「駅だ」と言われました。でも駅は駅なのですがバスの駅で我々の行きたかったのは鉄道の駅だったのです。ここではバスの路線の方が一般的で運転手さんは何の躊躇も無くバスの駅につれてきたのです。（嫁さん談‐‐この運転手さん、私の顔を見て、バスの駅だと思ったのよきっと。バスの事スペイン語でブスって言うんだもの。）すぐに引返し｛鉄道の駅｝に向かいました。こっちはさっきの駅と大違い、いかにも寂れた雰囲気です。帰りのタクシーもないような所でした。嫁さんが明日の列車の事を聞きにインフォメイションに行ったのですが、英語がまったく通じずフランス語なら解ると言われたそうでした。で、片言のスペイン語でなんとか切符を手に入れることが出来たのですが、帰る途中嫁さんは「なんで駅のインフォメイションで英語が通じないんや」とぷんぷんでした。でも、バルセロナでも英語はあまり通じなかったのだから、これはある意味では当然かもしれません。この国では英語は国際語ではないみたいです。これもスペイン大帝国のなごりでしょうか。

疲れてきたので、タクシーで帰ろうとタクシー乗り場に行ったのですがドライバーがいないタクシーが一台止まっているだけです。どこかでちょっと用足しでもしているのだろうと待っていたのですが、帰ってくる気配が有りません。しかたなく大通りまで行ってタクシーを捕まえることにしました。でもこう言う時に限ってこちらの車線にはやって来ないんですよね～、疲れたので早く帰って休みたいのに、、、、。でもまたまた親切なドライバーに恵まれ反対車線から強引にUターンしてくれたのでありました。

やっとホテルにたどり着き取りあえずお茶を一杯。うーん、日本人でよかったー。で、今夜の予定の相談なのですが、部屋に有るパンフレットをみてフラメンコショーに行くかどうか迷ったんですが、（最初は行こうかと思ったんですが、でもなんか胡散臭そうだということで）結局止めました。マドリッドで行く事にしているし、、、、。そうなると疲れがどっと出てきて二人とも寝てしまいました。

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