Leather Studio SATO

石垣島旅行記 (2/3)

-2日目（19日）-

　今日は海に行くぞと朝からかなり気合が入っています。友達夫婦がホテルに迎えに来てくれました。ホカ弁を買って、スケルトンカヤックを積んで、ハンモックを持って、いざ海へ。さすが地元民（まだ半年だけどね。）いい場所を知っているわ。ハンモックを吊るのに丁度よい木が2本。うまく木陰になって、テーブルとイス4脚、それに荷物置き場でちゃんと一杯。他の人が入るスペースはなし。自分達だけの一等地。

　まずは腹ごしらえ、腹がへっては戦ができぬ。(戦じゃなくて海遊びだけどね。)　スケルトンカヤックに乗ってさんご礁の海へ繰り出しました。昔何かのコマーシャルで見たけれど、スケルトンカヤックはすごいですよ。何しろ底がすけているので、海の中に入らないでも、海の中が見えるんだから。砂浜からたった10メートルほどですばらしい枝珊瑚や熱帯魚が見れるんです。一番初めに見えたのはコバルトすずめ、青の色がコバルトブルーなのです。こんな綺麗なブルーを見たのは久しぶり（？初めてかな）皆さんに写真をお見せできないのがすごく残念です（小遣をためてきっと水中カメラを買うから待っていて下さい）。

　彼らは「リーフの外に出よう、もっと綺麗だから。」と言います。嫁さんはちょっと怖いモードに入っています。でも漕ぎ手の僕は彼らに従います。もっと綺麗な海の中を見たいから。リーフの外では魚の種類も数も比べ物にならない位多くてテーブル珊瑚がとても綺麗です。海の中のすばらしさ、綺麗さは言葉で表すのは無理です。百聞は一見にしかず、としか言いようがありません。

　怖がっていたはずの嫁さんは友人の「シュノーケルを付けて海に入るか、ボートにぶら下がっていたら大丈夫だよ。」の声に「やるやる」と答えて海に入って行きました。怖がりの癖に慣れてくると大胆です。友人達は何十年も潜りをしているのと、この海をよく知っているので、今日の波なら大丈夫と判断したようです。途中から足ひれも付けてもらってボートから手を離しプカプカ浮いていました。ただ足ひれを思うように動かせず、思う方向には進みません。上から見ていると紅の豚が浮いていると言うか、トトロがひっくり返って浮いていると言うか。です。僕は今回は海の中には入りませんでした。ボートの漕ぎ手が必要だったので。（いつもおいしいところは嫁さんにもっていかれます。）次は必ず海に入るぞ。

　海から上がって刺身屋さんに行きました。こちらでは魚屋さんとは言わないそうです。この時期(約1ヵ月)だけ本マグロがあがります。本マグロなんて神戸では食べられない。美味しいのなんのって4人分をほとんど2人で平らげてしまいました。(友人達は私達はいつでも食べられるから食べて、食べてと言ってくれます。――良い人達だ？？)　お土産は本マグロにしました。みんな、待っててね。

　晩御飯は昨日買った材料を使って、友人宅のベランダで炭火焼きのバーベキューです。青い空、白い雲、360度のパノラマの景色はここも日本なの？と思わず再確認してしまう程、南国です。きれいな夕日を見ながらバーベキューを食べながらわいわいがやがや楽しい時間が過ぎて行きます。

　夕日が終わると待っていたかの様に星が出てきます。北斗七星、北極星、空気が澄んでいるのでくっきりと見えます。時間が経つに従ってどれが北斗七星か北極星か分からなくなる位の星たちです。人工衛星、流れ星も見えてすごいパノラマショーです。20年以上前に初めて石垣にきた時に感動して絶対いつかこの島に住みたいと思った友人の気持ちが少し分かったような気がしました。

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